投資する外貨としてのユーロの魅力

ユーロは外貨の投資先としてどうなのかを考えてみましょう。ユーロは「第二の基軸通貨」と呼ばれるように、かつてはドルに次ぐ信用を得ていました。しかし、ギリシャの通貨危機によって、その信用が落ち、さらにイギリスのEU離脱によって、EUそのものの存在意義も疑われるようになってしまったため、EUの共通通貨であるユーロについても不信感のようなものがついて回るようになってしまっているのが現状です。さらに、EUに加盟し、さらにユーロを通貨として使用しているような国の中にも、ユーロから離脱しようとしている国があるということも今後注視しておくポイントとなります。

また、ユーロを使うユーロ圏は、通貨や金融政策は一つですが、各国の利害は必ずしも一致していないので、政治的な団結力は弱いというのが実情で、アメリカのような政策決定の速さや推進力、または世界的な波及効果で考えると物足りなさが目立ってしまうといったようです。

ただし、外貨投資を行うとなった場合、完全にユーロを避けた方がよいとはいえません。ユーロの特徴を踏まえ、ユーロをうまく利用していくということが大切です。その特徴とは、ユーロとアメリカドルは、コインの裏と表のような関係で、ユーロ高になるとドル安になり、ドル高になるとユーロ安になるというところです。色々な問題を抱えているといってもアメリカの次に経済規模が大きいということ、さらに通貨発行量も多く、為替市場もアメリカドルの次に取引されているため、アメリカに問題が発生した場合にユーロが一時的に買われるという可能性が最も高くなるのです。アメリカドルが一時的な下落の見込みが立つ場合、一時的にユーロに替えておくという方策が有効的ともいえます。