米ドルを一時的に、他通貨へと交換する場合

日本円資産を持つ個人投資家が米ドルを対象とした国為替証拠金取引(FX)を行う場合、基本的には日本円と米ドルとを交換していく形となるでしょう。
その他には、交換して手に入れた米ドルと、日本円以外の外貨との間で売買を行っていくという取引方法も選択肢として存在します。

例えば米ドルの価値が下がる『米ドル安』となった場合、手持ちの米ドルを日本円に交換するのではなく、他通貨へと交換することで一時的に避難するというのもやり方のひとつです。

この際、交換する通貨としては、ユーロやイギリスポンドなどの先進国通貨のほうがリスクは低いと言えるでしょう。

例えばユーロについて考えてみましょう。
「米ドルが不調な場合はユーロが好調となり、逆に米ドルが好調な場合はユーロが不調となる」というような為替レートの動きとなる傾向も確認されていることから、米ドル安の際は逆にユーロ高となっていることが多く一時的な交換としては無難な可能性が高いと思われます。
ユーロに交換した後は、為替レート相場の様子を見て、米ドル高となる頃合いを見計らって再度米ドルに交換し直すことで損害を減らしたり、うまくいけば収益を得たりすることができます。

またオーストラリアドルの場合、先進国通貨の割には金利が高めとなっています。
そのため一時的に手持ちの米ドルをオーストラリアドルに交換し、金利や為替レート動向の様子を見つつ、これまた米ドルに戻すというのもよいでしょう。

もちろんこういった場合でも、手持ちの米ドル全てをユーロやイギリスポンドなどに交換する必要はありません。
リスクを避けるためにも、交換するのは全額ではなく手持ちの内の何割かのみにするなど、ある程度分散して所持していたほうが、リスクを避けやすくなるでしょう。

なお現状、基軸通貨として世界の様々な取引の中心となっているのは、他でもない米ドルとなります。
世界で飛び交う様々な為替に関する情報の多くも、米ドルでの取引に直結するものが多いです。
そのため米ドルでの取引を行うことによって、日本円を中心とする取引だけを行っているよりも世界経済の動きをとらえやすくなるという側面もあると言えるでしょう。